青瓷 水指
形のない土の塊に対峙し、土に潜む記憶を引き出すことは器でも同じこと。そうして引き出されたフォルムは美しさと使いやすさを併せ持つ。美術作品をもっと日常に溶け込ませたいという明石の思いである。
青瓷、空の青さを映すといわれている美しい青である。小鉢の淵辺に土と作者とのギリギリまでせめぎ合った輪郭線が見てとれる。それは、海と陸のせめぎ合いから生まれた海岸線のようでもある。
青瓷は昔の中国は発祥の陶器でヒスイを目標にして作られたともいわれ、皇帝にささげられた高貴な焼き物です。また、青瓷もしくは青磁の違いは前者は素地に土を後者は磁土を用いたものです。
material:陶土
size:φ17 × H21
weight:1.72kg
作者プロフィール
明石 大 Hiroki Akashi
「人の感覚を惑わせ、目を見張る美しさ、厳しさ、もしくは驚きをフォルムの中に閉じ込めたい」と制作に打ち込む。